琉球新幹線と並行在来線(奄美本線・琉球本線)。
4. 各路線の経路及び運用。
4.2. 海底在来線・奄美本線と琉球本線(鹿屋-鹿児島中央-那覇)。(平成18年12月11日 改訂)
琉球新幹線の並行在来線となる海底在来線・奄美本線と琉球本線(鹿屋-鹿児島中央-那覇)についての解説です。
海底在来線・奄美本線と琉球本線(鹿屋-鹿児島中央-那覇)・目次。
- 4.2.1. 海底在来線・奄美本線/琉球本線について(平成18年12月 2日 改訂)
- 4.2.2. 海底在来線・奄美本線/琉球本線の停車駅(平成18年12月11日 改訂)
- 4.2.3. トカラ中之島駅の扱い(平成20年 9月18日 更新)
- 4.2.4. 海底在来線・奄美本線/琉球本線の運用(平成20年 9月18日 更新)
- 4.2.4.1. 海底在来線・奄美本線/琉球本線の旅客営業列車(平成20年 9月18日 更新)
- 4.2.3.2. 海底在来線・奄美本線/琉球本線の検測列車
- 4.2.5. 海底在来線・奄美本線/琉球本線とフェリーとの関係
4.2.1. 海底在来線・奄美本線/琉球本線について。(平成21年 2月16日 改訂)
- 区間
- 鹿児島貨物ターミナル(貨物)・鹿児島中央(旅客) - 鹿児島東信号所 - 鹿屋 - トカラ中之島 - 奄美名瀬 - 那覇泊信号所 - 那覇貨物ターミナル(貨物)・那覇(旅客)
- 運営会社
-
- 琉球旅客鉄道
- 第一種鉄道事業者(全線)
- 鉄道建設・運輸施設整備支援機構及び日本高速道路保有・債務返済機構からの借り受けとなる路線を運営する会社は、鉄道事業法第五十九条の規定に拠り第一種鉄道事業者となり、自社で営業せず他社にまた貸しする区間も第三種鉄道事業者とはならない。
- 日本貨物鉄道
- 第二種鉄道事業者(鹿児島中央-鹿児島東信号所及び那覇泊信号所-那覇間を除く)
- 軌間
- 1,435ミリ
- 複線区間
-
- 鹿児島貨物ターミナル - 鹿児島東信号所
- 那覇泊信号所 - 那覇貨物ターミナル
但し、いずれも上下二段に路線を配置するものとし、日中は片側のみの単線として運用する。
- 電化区間
- 全区間交流60ヘルツ25,000ボルト
- 閉塞方式
- なし(全区間ATC方式で代用・貨物列車及び検測列車は全列車ATOに依る自動運転)
- 最高速度
- 新幹線仕様のため400キロ走行が可能だが、営業上は以下のようになる。
- 旅客列車
- 130キロ
- 貨物列車
- 270キロ(複線区間及び貨物ターミナル近辺は130キロ以下)
- 特記事項
- 保線作業は日中に行なう。
- 複線区間は片側のみを保線作業の対象とし、もう片側で列車運用を行なう。
- 奄美瀬戸内 - 徳之島間は日曜日の昼間の全列車を運休して保線作業を行なう。
琉球新幹線の地下並行在来線は、主に新幹線の保安管理や予備路線としての位置付けがありますが、主に新幹線の営業時間外で旅客営業も行われます。
琉球新幹線の地下並行在来線は、鹿児島中央・鹿児島貨物ターミナルから地下を走り、鹿児島湾で琉球新幹線と完全に並行しながら沖縄県那覇泊港近辺の那覇貨物ターミナル・那覇まで建設されます。
- 但し、トカラ中之島近辺は新幹線と在来線は別経路となります。
海底在来線は新幹線と同規格の標準軌交流電化路線で、貨物専用線の鹿児島ターミナル-東鹿児島信号所間と那覇泊信号所-那覇貨物ターミナル間を除いて全区間単線となります。
- 鹿児島ターミナル-東鹿児島信号所間と那覇泊信号所-那覇貨物ターミナル間は複線ですが、いずれも上下二階建て構造の地下線とします。こうする事で片方を保線工事で閉鎖する場合ももう片方の路線で営業出来るようにしております(このため深夜は単線であるかのようなダイヤが組まれる)。
尚、貨物列車は基本的に鹿児島湾からは旅客線・新幹線に合流しますが、新幹線の営業が出来ない深夜帯は海底在来線の代行輸送とします。
- 但し、海底在来線も新幹線仕様なので、新幹線走行時より遅くなる事は余りありませんが、基本的に単線なので駅や信号所での列車交換待ちの際に時間を余計に使う事となります。
海底在来線は
- 与論島以北を奄美本線
- 与論島以南を琉球本線
とし、地上の並行在来線もこれに従ったものとなっております。
- 但し、奄美大島以外の地上並行在来線には愛称がつけられております。
尚、海底在来線も新幹線に準じているため、長時間の保線作業時間が必要になりますが、昼間の列車本数が一部を除き皆無に近いため、昼間に行われる事となります。
- 一部区間では日曜日に日中の全列車を運休して作業を行なう場合があります。
- 事実上、貨物列車は日中は新幹線、深夜は在来線と使い分ける事で二十四時間の運行を可能にしております。
4.2.2. 海底在来線・奄美本線/琉球本線の停車駅。(平成21年 2月16日 改訂)
海底在来線の停車施設は以下のようになります。
尚、
- ※印は新幹線接続駅
- ×印は非常用などで営業しない駅
- △印は営業可能だが、実際には営業しない駅
とします。
- 大隈半島内
- 鹿児島中央・×鹿児島貨物ターミナル - ×鹿児島湾海底信号所 - ※鹿屋 - ※大隈佐多 - 大隈郡
- 種子島内
- ※西之表 - 島間
- 屋久島内
- ※屋久宮之浦 - 屋久永田
- トカラ諸島附近
- ×トカラ平瀬(信) - トカラ中之島 - ×悪石南海底(信) - ×横当東海底(信)
- 奄美大島内
- ×奄美高崎(信) - ※奄美名瀬 - △住用(信) - △阿木名(信) - 奄美瀬戸内
- 加計呂麻島内
- 加計呂麻伊子茂
- 与路島内
- 与路島
- 徳之島内
- ※徳之島(亀徳に設置) - 伊仙
- 沖永良部島内
- フーチャ口 - ※沖永良部
- 与論島内
- 那間 - ※与論
- 沖縄本島内
- 辺戸岬 - 辺土名 - 琉球塩屋 - 今帰仁 - 琉球本部 - ×那覇泊信号所 - ×那覇貨物ターミナル・那覇
4.2.3. トカラ中之島駅の扱い。(平成20年 9月18日 更新)
トカラ中之島は屋久島-奄美大島間の超長大海底トンネル建設の際の途中拠点となります。
この事情からトカラ中之島南海底には利用可能な在来線駅が建設されます。
- 他のトカラ諸島の信号所は、近辺の島からは利用出来ません。
- トカラ諸島の島の多くは活火山を抱えているため、島の直下には線路は建設出来ません。
トカラ中之島駅は、中之島海岸から約0.8キロほど南にある海底駅(海抜高度マイナス200メータ程度)で、利用するには駅舎内にあるケーブルカーホームからケーブルカーに乗り、海底駅ホームに向かいます。
またこれらにほぼ並行する形で非常通路と非常階段も設置されます。
技術的には、ケーブルカーの傾斜角度は平均で約14度程度で、それほど過酷な条件とは言えないでしょう。
- 因みに日本のケーブルカーで最高の傾斜角度は東京都の高尾山ケーブルで、最大31度との事です。
距離は830メートル程度となり、時速10キロ程度でも五分程度の運転時間となります。
但し、施設内の安全確保とコスト削減のため、ケーブルカーは列車の発着時以外には運転しないものとします。
尚、ケーブルカーは本線とは別の地方交通線(トカラ線)とし、従ってトカラ中之島発着の運賃計算の際には擬制キロ(約 1キロ)が課されるものとします。
- 途中下車の場合にもトカラ中之島(海底)-トカラ中之島(地上)間の運賃(特定加算運賃込み300円程度)が別途徴収され、この場合に限り「トカラ中之島発トカラ中之島行」の乗車券が発売される事となります。
- 地上駅舎で発行される入場券では当然ながらケーブルカーの乗車は出来ません。
新幹線はこの区間に合わて走行すると速達性に悪影響がでるため、並行させずに前後となる口之島と諏訪瀬島間を最短距離で短絡させた専用線を走行します。
4.2.3. 海底在来線・奄美本線/琉球本線の運用。(平成20年 9月18日 更新)
4.2.3.1. 海底在来線・奄美本線/琉球本線の旅客営業列車。(平成18年12月10日 更新)
基本的に離島間での通勤なども可能になるようにダイヤが組まれます。
- 具体的には大隈半島南部-種子島-屋久島間, 奄美瀬戸内-徳之島間でそのようにダイヤが組まれます。
- 但し、徳之島-与論間は新幹線で代替可能である事、また与論-辺土名間は需要が極端に少ない事から並行新幹線に対していわゆる石勝線特例(特別急行料金免除)を求められない事を目的とした運行とします。
海底線については日々大掛かりな保線作業が必要ですが、貨物列車が深夜に走行するため、代わりに日中に保線作業を実施出来るようにダイヤを編成します。
- 但し、奄美瀬戸内-徳之島間については平日は列車本数を多めにする必要があるため、毎週日曜日に日中三往復を運休して保線作業を実施します(フェリーとバスで代行輸送する事も可能ですが、基本的に代行輸送は行いません)。
4.2.3.2. 海底在来線・奄美本線/琉球本線の検測列車。
また、上記とは別に不定期に検測車(クモヤR79系)を走らせます。
- 検測内容は新幹線のそれと同じとします。クモヤR79系は新幹線用の検測車・ブラックトレーサーの小型・低速版(愛称・ブラックトレーサー・ジュニア)となります。
- 車検時には新幹線用のブラックトレーサーが代行します。逆にブラックトレーサーが車検に入る場合にはクモヤR79系が新幹線の検測を代行する事もあります。
運用は基本的に二日間掛けて行うものとし、具体的には
- 一日目の早朝にに奄美ターミナル発、正午前後に鹿児島貨物ターミナル着の後、直ちに鹿屋車庫まで引き返して夕方まで留置
- 一日目の夕方に鹿屋車庫を出発し、那覇ターミナルに二日目未明に到着。
- その後直ちに引き返して奄美ターミナルには朝到着
とします。
- 鹿児島貨物ターミナルには検測車を置く留置線がないため、到着後直ちに鹿屋車庫まで引き返す事になります。
- 検測車輌の運転は非常に過酷なので、全区間でATOを駆使した無人運転とします。検測作業も可能な限り無人化します。尚、奄美ターミナル, 鹿屋車庫, 屋久宮之浦, 徳之島, 与論で異常箇所等を記録したデータを回収するため運転停車を行ないます。
4.2.4. 海底在来線・奄美本線/琉球本線とフェリーとの関係。
海底在来線・奄美本線/琉球本線に関して、フェリーとの競争も予想されます。
運賃を見ると、琉球新幹線の主な区間の推定運賃及び特急料金から分かる通り、現在のフェリー二等運賃(寝台料金を含まない運賃)より在来線運賃の方が安くなっております。
しかも、所要時間でも列車では夜を越す必要はありません。
ですから、新幹線が鹿児島-奄美群島・沖縄間の航空路を駆逐するのと同様に、鹿児島-奄美群島・沖縄本島間のフェリーも在来線が駆逐する可能性もあります。
しかしながら、基本的に琉球鉄道はフェリーを駆逐するような戦略は執りません。
施設の構造上カートレインは不可能であり、完全にフェリーを置き換える機能を持っていないからです。
- 加えて、鉄道施設使用料を鉄道建設・運輸施設整備支援機構(旧鉄道建設公団)に支払わなければならないため、赤字を余程縮小出来ない限り、在来線車輌の製作や増発が出来ないと言う事情もあります。