JRの急行・特別急行再編案。
1. 現行の制度の問題点と改善案。
平成20年 6月現在のJRグループ各社に於ける急行・特別急行の制度の問題点を挙げて、その改善案を示します。
現行の急行・特別急行制度の問題点。
平成20年 6月現在のJRグループ各社に於ける急行・特別急行の制度の問題点は、主なものだけでも以下のようになります。
- 急行の制度がもはや形骸化している
- 平成20年6月現在、急行列車は『はまなす』(青森-札幌), 『能登』(上野-金沢), 『きたぐに』(新潟-大阪), 『つやま』(岡山-津山)及び常磐線の臨時列車くらいしかありません。
その結果、特別急行は特別な存在ではなくなってしまいます。
- 特別急行に相応しくない施設も少なくない
- 例えば、185系利用の特別急行『踊り子』は今でこそ普通車もリクライニングシートになりましたが、他の特別急行が既にリクライニングシートになっていたにも拘らず長く転換シートで運用し続けておりました。
- 差別化がし難い
- 本来急行の上位として特別急行が設定されていた筈なのに、今では同じ料金の特別急行が並存すると言う事になっております。
常磐線の『フレッシュひたち』と『スーパーひたち』、中央東線の『かいじ』『あずさ』『スーパーあずさ』などどちらが上位なのか分かりません。
- 料金体系に問題がある
- A料金は全国共通ですが、地域や列車の事情に合わないケースも少なくありません。かと言ってB料金や特定料金の乱発で更に分かり難くなってしまっております。
また、在来線の場合は原則として列車単位で徴収するため、乗継が必要な場合には割高になってしまいます(四国の一部や北近畿ビッグXネットワークなど通し料金で利用出来るようにしている場合もありますが)。
- 利用状況の悪い列車の快速への格下げ
- 料金や施設などの問題から急行や特別急行は快速に格下げされる場合がありますが、その結果路線の看板列車でいられなくなり、サーヴィスの劣化もあって最終的に廃止に追い込まれてしまいます(例・JR成田線特別急行だった『あやめ』や小浜線急行『わかさ』など)。
急行・特別急行制度の抜本的な改善案。
そこで、以下のように体系を改めます。
- 特別急行列車
- 全区間急行料金を必須とするが、長時間遅延の場合は料金を返還する。
青春18きっぷなど普通列車乗車券での利用は禁止する。
主に、幹線の最速達列車がこれに該当する。
- 急行列車
- 原則として急行料金を徴収するが、一部区間では急行料金を課さない。尚、料金を課す場合長時間遅延が起きても料金を返還しない。
青春18きっぷなど普通列車乗車券での利用も認める。
現在の特別急行のうち、幹線の最速達でないものや夜行列車、或いは特急型車輌などを用いた長距離快速列車は全てこれに該当する。
- 夜行列車には必ず座席車を設ける。
- 普通列車
- 従来通り急行料金を課さない列車で、特に速達型の普通列車を快速列車とする。
一般の快速列車は引続きこのカテゴリに属するものとする。
現在、JRの列車体系は
- 急行料金の要らない普通列車(快速もこれに含まれる)
- 急行料金を課する急行列車(特別急行もこれに含まれる)
に二分されておりますが、これを上記のように
- 特別急行列車
- 急行列車
- 普通列車
に三分する訳です。