北海道新幹線の経路案。
1. 北海道新幹線は新函館を迂回すべき。
1.1. 北海道新幹線の新函館迂回で得られるもの。
現在の整備新幹線計画として既に着工が始まっている北海道新幹線の新函館以南ですが、これは無理矢理新函館を経由するよりも、木古内から新八雲まで短絡する方が良いと思われます。
そうする事で、以下の利点が生じるからです。
- 東京-札幌間の時短効果が得られる
- 北海道新幹線の建設効果としてしばしば挙げられるのが、首都圏から北海道への移動に使えると言う事です。
しかし、現在想定されている所要時間は四時間台となり、航空機と較べてそれほど有利とは言えません。
このため、少しでも短い経路で本州と札幌を結ぶべきと考えられます。
- 函館本線・江差線(木古内-函館間)の経営分離が免れる
- 経路を変更する事で、函館へのアクセスには別途木古内からのフィーダ特急を運営する事となり、その結果江差線・函館-木古内間の経営分離の必然性が無くなります。
- 「並行在来線は経営分離対象」と言っても、特別急行が引続き走り、その効果があれば経営分離の必要は無くなります。寧ろ北海道新幹線の場合は並行していないにも拘らず経営分離ないし廃止が危惧される区間がある事が問題でしょう(江差線の木古内-江差間や室蘭本線の長万部-東室蘭間など)。
1.2. 北海道新幹線の新函館迂回も選択肢の一つ。
北海道新幹線の函館迂回を提案すると、「函館に新幹線が通らない」と言うだけで地元から反発の声も上がるに違いありません。
しかし、経営分離した路線を維持出来るのかと言う問題もあります。
- 北海道鉄道は青函トンネルの輸送能力を問題にしており、これの対策として貨物列車を丸ごと新幹線の台車に乗せて運んでしまうトレイン・イン・トレインと呼ばれる車輌を開発しております。この車輌が開発された場合、北海道新幹線内を貨物列車が通る事となり、函館本線を無理して維持する必要もなくなってしまいます。
- また、経営分離された鉄道は、殆どが苦しい状況に追い込まれております。肥薩おれんじ鉄道は運賃の暴騰に依り利用者は予想を大幅に下廻ると言う事態になりました。また、しなの鉄道も一時期倒産寸前まで追い込まれました。
このような事から、引続きJR直営が維持されるなら、その方が将来的にも有利と言えるでしょう。
つまり、敢えて新幹線より在来線を取ると言う選択肢もあり得ると言う事です。
1.3. 北海道新幹線の新函館迂回を行う際にすべき事。
北海道新幹線が函館を迂回するようになると、当然函館へのアクセス列車が別途必要になります。
つまり、木古内からフィーダ輸送を行う特別急行(場合によっては快速か?)が必要になる筈です。
但し、江差線の現状では余りにも低規格過ぎるので、最低でも木古内-上磯間は高規格化が不可欠でしょう。
また、木古内では同一ホームでの乗り継ぎを可能とすべきでしょう。
件のトレイン・イン・トレインの実用化の目処が立てば、江差線を標準軌化する事も考えられます。
そうすればフリーゲージトレインの完成を待たずに函館新幹線を実現させる事も出来るでしょう(北海道はともかく、東日本はフリーゲージトレインには否定的と良く言われておりますし)。
そうすると、下手に新函館に固執して在来線を失うと言う事態になるどころか、在来線も残って新幹線まで手に入ると言う状況になりさえする訳です。
参考記事。
- 下関・函館への直行ミニ新幹線案(市街地直行新幹線案)
- 北海道新幹線の新函館駅は函館から離れ過ぎており、そのため函館周りの対策を必要とします。