公営交通民営化の是非。

安易な民営化には問題がある。(平成20年 1月12日 更新)

自治体交通局が運営している公営交通を、民営化したり民鉄に譲渡する事は果たして良い事なのでしょうか。

このサイトでも、例えば名古屋市営地下鉄の名古屋鉄道への移管などがしばしば論じられますが、それは本当にすべきなのでしょうか。

少なくとも、以下のような問題がある事は考えるべきです。

民間では出来ない福祉サーヴィス
名古屋市など交通局を持つ多くの自治体では、高齢者や障害者に敬老パスや障害者パスを発行しておりますが、民営化されてしまうとこのようなサーヴィスが利用出来なくなります。
  • その意味でも財政問題があるとは言え、各都市で検討されている敬老パス廃止などはやるべきとは言えません。
赤字路線はフォローされるか?
民間の場合、赤字路線は間引き運転や最悪の場合廃止もあります。

自治体運営でも勿論赤字サーヴィスは問題にはなりますが、民間と較べればある程度は許容されるものです。

  • 最近の財政に関する議論を見ると、論外と言えるような税金の無駄遣い(いわゆるハコモノなど)と日常生活に欠かせないサーヴィスを同列に扱っている節があります。そこまで追い詰められているとも言えるのでしょうが。
地下鉄並行バス路線は無意味か? (平成20年 1月12日)
地下鉄に並行して運転されている公営バス路線も民営化されていまうと尽く廃止され兼ねません。

一見無駄に見えますが、

  • 地下鉄がカヴァーし切れない木目細かな停留所の配置
  • お年寄りや体の不自由な方でも利用し易い施設(特に最近は低床化で大変乗り易くなりました)

など、充分意味を持った路線と言えます。

しかし、民営化されるとこれらの路線は無駄と見なされ兼ねません。

逆に民営化しても良いサーヴィスは…。

逆に必ずしも必要と言えるか微妙なサーヴィスは、民間に移管しても良いかも知れません。

例えば、名古屋市営バスの深夜便は、税金を注ぎ込んでまでやるべき分野か疑問が残ります。

こう言うものこそ、名鉄バスなどに移管しても良いものです。

より良い工夫を。(平成19年10月20日)

例えば名古屋市交通局の深夜バスは、夜中の25時台に市営地下鉄東山線の経路を中途半端に辿るだけで、その時間帯ならタクシーの方が便利です。

それだったら、いっその事深夜バスは無駄なサーヴィスとして廃止し、その代わりにビジネスホテルなどと提携するなどと言った工夫をした方が良いでしょう。

逆に23時台までは公営バスや民営バスなど通常の交通機関で帰宅出来るようにすべきでしょう。

  • 23時台に入って運転が終わって、24時過ぎてから運賃割増の深夜バスを運行と言うのはどうかと思います。わざわざ帰宅を遅らせなければならないのでしょうか。

名古屋などの大都市では、鉄道網はまだまだ充分ではないので、23時台くらいまではタクシー無しで帰れるようにすべきと考えます。

  • 況して、さいたま市など公営交通が無く鉄道網も貧弱な地域では尚更でしょう。

深夜の公営バスは税金の無駄遣い。(平成20年 6月19日)

現在、名古屋市や東京都では平日だけとは言え地下鉄の運転終了後に深夜バスを運行しておりますが、昨今の燃油費暴騰を考えると、廃止も已むを得ないと思われます。

  • この記事を書いている平成20年 6月現在、軽油でさえ 1リットル当たり150円を突破しております。
  • 制作者は個人的に、深夜帯のバスやタクシーにこそ燃油特別料金を課すべきと考えております。タクシーの燃料も液化石油ガスなのでやはり原油価格暴騰の影響はある筈です。

大阪市交通局の場合。(平成19年10月20日)

ニュートラムの話し(鉄道をスポイルした"新交通システム"?)とも被りますが、大阪市営地下鉄中央線の末端をなぜわざわざ第三セクタにするのかが理解出来ません。

運営主体が違うと言う事は運賃がそれぞれに掛かる、すなわち高くなると言う事であり、しかも市営のフリー切符も使えなくなります。

まさに、何でもかんでも民営化民営化と何も考えずにやって来た成れの果てと言えます。

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いずれも鉄道サーヴィス案いろいろの記事です。