「Sorry, Japanese Only」とウェブの国際化機能。

日本人が制作するウェブでよく見掛けるSorry, Japanese Onlyという注意書きですが、HTMLやHTTPが国際化に対応していることを考えると、余り意味は無いと思います。

「Sorry, Japanese Only」とウェブの国際化機能・目次。

「Sorry, Japanese Only」という注意書き。

日本人が制作するウェブでは、よく表紙にSorry, Japanese Onlyと書かれております。

要するに日本語が読めない外国人の方に「申し訳ございませんが、日本語版しかございません」と言いたいのでしょうが、他の国ではそういう事をする方は殆どいません。

それにしても、青森県三沢市などで「外人は来るな!」という意味でJAPANESE ONLY!と張出した店が人種差別で訴えられたこともあるというのをご存じ無いのでしょうかねえ。

また、Sorry, Japanese Onlyとか言いながら、その表示のあるページは日本語皆無というサイトも多々あって苦笑に堪えません。こういうウェブを見た外国人は絶対にSorry, Japanese Onlyを「日本語版しかない」ではなく「外人出て行け」と取るでしょう。

更に、日本語対応環境でしか表示できない全角文字で書いていたり、綴りを間違えているものさえもあったりします。こうなってしまうと何のための表示なのか理解に苦しみます。

「Sorry, ○○ Only」という表示の妥当な使い方は成人指定サイトでSorry, Adults Onlyとしたものくらいしか、制作者には思い付きません。

実際のウェブでの国際化機能。

しかしながら、Sorry, Japanese Onlyなどというような但し書きは正しいHTMLを書いてさえいれば不要なのです。

HTMLとブラウザの国際化対応機能。

そう、XHTMLにはxml:lang属性があります。XHTMLより前の世代のHTMLでも、国際化対応のHTML(HTML 2.x/4.0/4.01及びISO-HTML)にはlang属性があります。

xml:lang="ja"」属性を<html>要素開始タグに付けておけば、ブラウザは自動的に日本語文書が読込まれたと判断出来るという訳です。

ブラウザはフォントを持っていない言語の文書を読込んだら、警告ダイアログを出したり、適切なフォントのダウンロードを促すメッセージを出したり出来るでしょう。

将来自動翻訳の能力が向上したら、閲覧者が何もしなくても自動的に翻訳表示してくれることも期待できるでしょう(そうなれば、もはや外国語を意識する必要が無くなりますね)。

HTTPの国際化対応機能。

一方、HTTP(ウェブ文書をインターネットを通じてやり取りするための決まりごと)でも予めブラウザに設定された「読める言語」をサーヴァに通知する機能が規定されております。

具体的には文書をリクエストする際に、HTTP要求ヘッダに「Accept-languageフィールド」と呼ばれるデータをサーヴァに通知することで、対応言語を知らせるというものです。

この機能は今のところ殆ど役に立っておりませんが、一部のサーヴァでは設定によって予め用意した言語の中から自動的に撰んで送出する事も出来ます。

結論。

こういったことを考えると、実はSorry, Japanese Onlyという表示は余り意味の無いものだということが分かるでしょう。

外国人閲覧者を門前払いしたいという意図があるなら別ですが

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