最近、話題になる事の多いSEO(検索エンジン最適化)について、考えて見たいと思います。
制作者はSEOの専門家ではありませんが、自分でサイトを運営していて斯うすれば検索され易くなると言うのを上げております。
日本では、長らくヤフージャパンに掲載される事が、アクセス獲得の近道とされてきました。
しかし、米国などでは既にグーグルのシェアの方が高くなっており、ヤフーに載る事よりもグーグルで上位に案内される事の方が良いと思われるようになってきました。
そして、日本でもグーグルでの上位案内の必要性が認識されるようになりました。
この為、グーグルでの上位案内を実現するにはどうしたらよいのかと言うテーマが、ウェブマスタの間で浮び上がりました。
このグーグル対策こそがSEO(検索エンジン最適化)と呼ばれる手法なのです。
欧米ではグーグルのシェアが圧倒的ではありますが、日本などアジアではグーグル以外の検索エンジンも広く使われており、日本ではグーグル以外の検索エンジン(特にヤフー)に対しても対策が必要とされております。
ですから、あらゆる検索エンジンに適切に扱ってもらう事が必要となります。
グーグルがサイトの運命を左右するとまで言われています。グーグルでの評価が下がった事で倒産に追い込まれるドットコム企業もあるそうです。
グーグルが事ある毎に語るページランクは、平たく言えばページをリンクしている他ページの質と数で評価すると言う手法です。
この為リンクファームと呼ばれる不正行為が蔓延りました。これは、グーグルにクロールされるためだけに作られたリンク集ページの事です。
しかし、リンクファームは、グーグルご自慢のページランクを不正に操作しようとする行為であり、従ってグーグルも黙ってはいません。
場合に依っては、リンクファームに参加しただけでグーグルのインデックス登録から永久抹消される事もあるとの事です。
最近ではウェブログへのコメント投稿に記事の趣旨と無関係なURIを貼り付けるコメントスパムと呼ばれる行為が横行しております。
これはウェブログがコメント投稿でURIを受理した場合、自動的に当該リソースへのアンカーを生成する事に着目して、コメント投稿によりリンク件数を増やして当該リソースの検索エンジンでの評価嵩上げを狙う行為です。
実際にコメントスパムの悪影響が出始めている事から(具体的にはキーワードと無関係なサイトが上位に案内され、検索エンジンの品質が下がるなど)、グーグルはウェブログのサーヴィスを提供している業者に対し、コメント投稿に付くアンカーに rel="nofollow" 属性を附加する事を求めました。
本来、<a>要素のrel属性は<link>要素のそれと同じように、リンク先がリンク元とどのような関係になっているのかを明示するものですが、属性値に"nofollow"を与える事で、検索エンジンはリンク先リソースはリンク元と無関係と判断してリンク先を評価対象外とすると言うものです。
今日では、ページランクはかつて程重要なファクタとは言えません。
勿論、ページランクは重要なファクタの一つとして存在しますが、あくまでも二百以上あると言われているファクタの一つに過ぎないと言う事です。
このため、キーワードの記述が重要なファクタとなりつつあります。
このカラクリは当然ながら明らかにはされていませんが、大体以下のようなものと推測されます。
まず<title>要素に書かれるキーワードは、最も高く評価されます。
<h1>要素に書かれるキーワードは、その次に重要なキーワードと認識されます。
当然<h2>要素は、その次に重要と認識されます。
また、他のページからのリンクについて、リンクしている<a>要素の内容となるテキストは、リンク先に記述されていなかろうとリンク先のキーワードとして認識されます。
あなたは十八歳以上ですか?と言う質問に
はいか
いいえのどちらかを選択させると言うもの)の際に未成年者へのリンク先(
いいえのリンク先)としてヤフージャパンが撰ばれている事に依ります。
この評価の仕方は、HTML&CSS入門内の文書マークアップの基本でのマークアップ手法に似ています。
文書マークアップの基本では、
と言う手法を解説しました。
つまり、グーグルが現在行っているページ評価法は、本来あるべきHTML文書構造化の作法に従ったものと言えるのです。
グーグルのためにページを作るのではなく、より一般に利用し易いページを作れば、それだけでグーグルにも評価されるページになると言う訳です。
勿論、この手法はヤフーやマイクロソフト・ビングなどグーグル以外の検索エンジンにも有効です。
また、これは検索の順位にはあまり関係ないようですが、<meta name="description"> 要素のcontent属性値に、当該文書の説明文を具体的に書いておく事をお奨めします。
検索エンジンはこの<meta name="description"> 要素のcontent属性値で与えられる説明文を検索結果として表示します。
その結果それを読んで閲覧者が必要なコンテンツだと思えばアクセスしてくれるようになるでしょう。
上述の通り、基本的な作法に従ったHTML文書(ストリクトなHTML文書)を書く事で、上位案内は容易に実現します。
しかしながら、いくらストリクトなHTMLと言っても、現状ではそれ程普及していません。
多くのHTML文書では、見出しとすべき箇所を単なるフォントサイズの拡大などでそのように見せ掛けているだけです。
こう言ったページではキーワードを適切に評価出来ず、評価点が取れないと言う事態になります。
結局、そう言ったページの多くは、ストリクトな他のHTML文書に抜かれてしまう訳です。
また、SEOを意識しているものの、キーワードの撰び方が的外れだったりすると、失敗して上位案内されません。(平成16年10月 2日)
検索エンジンのクローラが当該リソースを拾いに来なければ、幾らSEOを施しても意味がありません。クロールの頻度を上げるには、より多くのページから、より上質なページからリンクされる事が重要です。
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などと喧伝して情報商材をスパムメールや掲示板・ウェブログ等へのスパム投稿で押し売りしている例が後を絶ちませんが、それらはアフィリエイトサイトのアクセスを稼ぐための方法と称したものが大多数を占めております。
ですが、この手の情報商材は一つの例外もなくインチキ、もっと言えば詐欺でしかありません。
従って、この手の連中は絶対に相手にしてはいけません。
サイトの運営を成功させるには、SEOもあるでしょうが、サイトそのものも大きく見直さなければならないかも知れません。
以下、制作者が気付いた事を挙げておきます。
SEOは万能ではありません。
サイト内の全てのページが上位に案内されるようにする事は不可能に近い事です。
ページランクは万能なファクタではないとは言え、ページランクはリンクに依って影響を受けます。
具体的にはリンクするとページランクが下がり、リンクされるとページランクが上がると言う事です。
そうすると、リンクが集中しているページは有利になり、逆に多くの別文書にリンクを向けたページは不利と言う事になります。
実際問題としては、商用サイトの場合なら、会社案内や社長の挨拶ばかりアクセスされても意味はないでしょう。恐らく、購入に結びつけるよう商品案内辺りにアクセスを集中させたいと思う筈です。
ですから、ターゲットとなるページを絞り込んで、そこにリンクを集中させるなどの戦略を取ると良いでしょう。
尚、当たり前の話しですが、ユーザビリティの見地から言えば、検索エンジンに対しては不要であっても、ナヴィゲーションのための主要ページへのリンクは不可欠と言えます。
ですが、ターゲットとしていないページへのリンクがページランクなどに負の影響を与える恐れがあると判断した場合には、そのようなリンクとなる<a>要素にrel="nofollow"属性を与える事で、検索エンジンのページランク評価に影響を与えないリンクとする事が出来ます。
サイト内に記述された全てのキーワードでSEOが有効となれば都合はよいのでしょうが、現実にはそうは行きません。
限られたキーワードに対してのみ、適切なSEOを施せるのです。
極論のようですが、SEOの対象となるキーワードは 1ページに一つだけ
とまで言われております。
そこで、どのキーワードに対してSEOを施すのかと言った吟味は欠かせません。
一般の閲覧者はどんなキーワードでターゲットページを探してくれるか、これが的外れだと、一般閲覧者の検索から漏れてしまい、空振りに終わってしまう事になるのです。
例えば、想定出来るキーワードを実際に自分で検索してみて、どちらが多く案内されるでしょうか?
恐らくより多くのページで使われている方こそが、一般的なキーワードと判断出来るでしょう。
例えば、アイドル女優の一人・堀北真希と言うキーワードで検索されたいとします。
このとき、普通の文章なら、何度も堀北真希と書かず、彼女と代名詞で書く事でしょう。
ですが、代名詞で書いてしまうと、キーワードの含有率が下がってしまいます。
文章として不自然にならない範囲で、彼女などとせず、堀北真希と記述する事で、キーワードを増やす事が可能になります。
具体的には、
<p>私は堀北真希ちゃんと言うアイドル女優のファンです。</p><p>彼女は東京都清瀬市の出身です。</p><p>平成21年11月現在、彼女は富士フイルムなどの広告に出ております。</p>
と言うのを
<p>私は堀北真希ちゃんと言うアイドル女優のファンです。</p><p>堀北真希ちゃんは東京都清瀬市の出身です。</p><p>平成21年11月現在、堀北真希ちゃんは富士フイルムなどの広告に出ております。</p>
と書く訳です。
フラッシュやJAVAスクリプトに対応出来ない環境や閲覧者もいます。
そう言う人たちにとって、フラッシュやJAVAスクリプト、或いはフォームによるメニューやナヴィゲーションしか無いと、立去る以外に手立てが無くなってしまいます。
そして、そう言う人たち
の一人こそが、他ならぬ検索エンジンのクローラなのです。
クローラはHTML文書のアンカー、すなわち<a>要素のみを(将来は<link>要素も?)追跡します。
フラッシュやJAVAスクリプト、或いはフォームで作ったメニューやナヴィゲーションでは、検索エンジンは追跡が出来ません。
つまり、こう言ったメニューのみでナヴィゲーションさせているサイトは、SEOにおいては敗退行為に等しいものとさえ言えます。
対策は実に簡単で、
例えば、JAVAスクリプトであれば、代替メニューを<noscript>要素としてマークアップすれば、検索エンジンを含めたスクリプトが使えない環境ではそれがメニューとして利用出来るようになります。
これだけで、クローラは追跡がし易くなりますし、フラッシュやJAVAスクリプトに対応出来ない環境や閲覧者もテキストアンカーを頼りにサイトを利用出来るようになります。
検索エンジンはリンクを辿って追跡してきます。
重要なページであるにも拘らず、トップページからしかリンクしていないと言うサイトは意外に多いものですが、それでは損です。
検索エンジンはどのアンカーから追跡するかは分かりません。
もしかしたら、重要度が一番低いページのクロールを先にしてしまい、重要なページのクロールを後廻しにしてしまうかも知れません。
また、全てのページを漏れなくクロールする訳でも無く、折角の最重要ページがクロールされずにクローラに立去られてしまうかも知れません。
そこで、最重要ページへは、サイト内のなるべく多くのページからリンクするようにします。
こうする事で、あらゆる追跡経路にも対応出来るようにするのです。
これで、最重要ページがクロールされる確率はぐっと高まるでしょう。
また、この措置は、一般閲覧者が最重要ページへのアクセスをし易くするためにも役立ちます。
要するに、一般閲覧者がアクセスし易いウェブを作る事を心掛ける事で、検索エンジンもすんなりクロールしてくれるようになると言う事なのでしょう。
結局のところ、SEO(検索エンジン最適化)の王道は正しいHTML文書を作成する事だと言えます。
正しいHTMLを書く事で、グーグルもヤフーもマイクロソフト・ビングもより適切に評価してくれる筈です。
検索エンジンに上位案内されればアクセスが増えるとは必ずしも言えません。
仮令一位になっても閲覧者から無視されたらアクセスには繋がらない、つまり何の意味もないからです。
要するに、検索エンジンに上位案内される事は決して最終目的ではありません。
また、折角検索エンジンへの上位案内が実現したとしても、検索エンジン側がシステムを変更すると途端に結果が悪くなる事もあります。
個人的な見解ですが、何処にでもありそうな内容のサイトでなく、そのサイトでしか得られない情報を沢山持っている個性的なサイトであれば、仮令上位案内されなくても、欲しい人が探しに来てくれます。
そう言った個性的なサイトであれば、わざわざSEOなどしなくても、その情報を求める人が見つけ出して、自分のサイトやウェブログからリンクしてくれるようになり、結果検索エンジンの評価が上がって自然に上位案内されるようになるでしょう。
もっとも、通信販売サイトやアフィリエイト収入が目的のサイトでは、
から、似たようなサイトの中から上位に抜きん出る事が必要不可欠なのでしょう。
SEOも、そのようなサイト運営者向けのものと思っております。
それでも、例えば通信販売サイトなら、取扱う商品に関する基礎知識などをお役立ちコンテンツとして用意するなどして、そこから商品購入の流れを導くと言う戦略も出来るでしょう。
コンピュータ用品通信販売サイトを例に取れば、コンピュータに関する解説や使い方などの情報をお役立ちコンテンツとして用意して、それらの各文書の最後の方に
<p>当社はコンピュータ用品の通信販売もやっております。<a href="Shop/index.html">通販コーナー</a>への皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。</p>
と言うリンクつきの文言を書いておけば、情報を求めて来た方が利用してくれるようになる可能性を産みます。
これらのおまけコンテンツがそこにしかない独特で個性的なコンテンツで、しかも充実したものであれば、わざわざSEOを施さなくてもアクセスが集まってくるでしょう。
つまり、目的のページへの入口や経路を複数作ってしまうと言う戦略です。
このように、通信販売し易いアイテムの通販サイトや、アフィリエイトサイトなど、特に激戦が予想されるジャンルであれば、SEOだけでは足りず、サイト全体の戦略が求められると言う事です。
SEOは、あくまでも上位案内のための方策に過ぎない事、アクセスされ易くはなるかも知れないけどアクセス増加や利益増加を保証出来るものではない事は忘れないでください。
ちなみに、このような、よりアクセスされる事に重点を置いたサイト運営戦略を、SEM(検索エンジンマーケティング)と呼びます。