W3C(ワールドワイドウェブ・コンソーシアム)等が定めた公式な規格は、多くのブラウザが適切に処理できる事を期待して策定されています。
しかし、ブラウザにはこの公式規格には含まれない独自の要素を実装していることがあります。
これらは非公式なものなので、当然多用すると互換性に問題が生じます。また、互換性以前に対応しているブラウザで見ても問題が起こり得るものでもあります。
数ある独自要素の中でも、特に好ましくないのが<blink>と<marquee>の二要素でしょう。
<blink>要素はネットスケープ 3.x〜4.xともじら1.0.1以降(ネットスケープでは7.0以降)及び一部の携帯電話が実装し、<marquee>要素はインターネットエクスプローラ4.x以降ともじら1.0.1以降(ネットスケープでは7.0以降)及び一部の携帯電話が実装しています。
<blink>要素は文字を点滅させる要素で、取扱いはインライン要素となるようです(そもそも正式な規格では無いので、正確にはどうなのかは全く知りませんが)。
文字の点滅は人に依っては非常に見づらくなるものです。
また、点滅する事で認識不能となる人もいます。点滅の間隔が悪いと障害を引き起こす人もいます。
つまり、絶対に使ってはいけないものです。
CSSでもtext-decorationプロパティの取れる値に「blink」があり、この値の指定であらゆる要素を点滅させる事も出来ますが、<blink>要素同様、使ってはいけない値と言えます(よってこの値も解説を忌避しました)。
正しく認識しなければならないが、サポートする必要は無いと明記しています。
<marquee>要素は文字をスクロールさせる要素で、取扱いはブロックレヴェル要素と考えられます(そもそも正式な規格では無いので、正確にはどうなのかは全く知りませんが)。
属性によって方向や移動速度などが変えられるようですが、制作者はこの要素の正しい使い方は全く知りません。
文字を動かす事で人目を引こうと言うつもりでしょうが、文字の流れる速さに依っては読めなくなりますし、逆に遅すぎると不快感を与えるだけです。
つまり、これも絶対に使ってはいけないものです。
<blink>要素も<marquee>要素も、W3CがHTML 3.2を策定した時点で既に実装されていたものです。
W3Cが認めなかった事で、これらの要素は非公式なものとなって今日に至っていると言えるのですが、では、なぜW3Cは認めようとしなかったのか。
その理由は各要素の解説で述べた通りです。改めて述べるなら閲覧者にとって不便を強いかねない要素だからです。
つまり、利用すべきで無いからこそ公式に認めなかったのです。