この記事は XHTML 1.0 入門としての引用に関する要素についての記事です。
HTML 5 入門に於ける該当記事は、HTML 5での引用に関する要素をご覧ください。
ウェブは元々学術論文の電子化のために考案されたもので、この経緯から引用に関する要素が色々用意されております。
<blockquote>要素は、ブロックレヴェル要素単位での引用です。
引用文を
します。
ところで、引用する場合には、引用元を明示しなければなりません。
<blockquote>要素に於いては、引用元が以下のものであれば、cite属性で引用元を明示します。
urn:isbn: に続いてISBNコードを記述します。urn: に続けて記述する事となります。例えば、ウェブから引用する場合には以下のようになります。
<blockquote cite="http://www.asahi-net.or.jp/~sd5a-ucd/rec-html401j/intro/intro.html#h-2.3.2"><p>Web社会が拡大し、参加者の能力や技術レベルの差異が広がったことで、各参加者の個別ニーズを満たす基盤技術の存在が重要になってきた。HTMLは、身体的な限界を持つ人々に対してWebページをよりアクセスしやすくできるよう設計されている。</p></blockquote>
ところで、ISBNコードを持っていないアナログメディア、すなわち新聞, 雑誌, 同人誌或いは口頭での会話などから引用する場合、cite属性で引用元を示す事は出来ません。
この場合の引用元を明記する方法は定義されておりませんが、当該要素に関する補助的な情報となるtitle属性に引用元を記すと言う方法があります。
例えば、雑誌から引用する場合には以下のようにする事が考えられます。
<p>堀北真希ちゃんは以下のように言っております。</p><blockquote title="明星平成20年 6月号より。"><p>目が寄っているから、なかなか合うメガネが見つからないのが悩みだったんです。</p></blockquote>
尚、title属性はあくまでも当該要素に関する補助的な情報であり、従って引用元に関する情報ではありません。
ですから、<blockquote>要素で言えば、引用に関する補助的な情報、例えば
などと言った情報をtitle属性に加える事も出来ます。
合法的に引用を行なうためには、引用元を明示すべきなのは言うまでもありません。
このため、上述のようにcite属性が定められている訳です。
しかし、一般にウェブブラウザはcite属性値として書かれた引用元情報を初めから表示するようなスタイルを採っておりません。
従って引用元を引用の前か後ろにでも書き加えないと出典明示を怠ったと看做される恐れがあります。
この事を考えると、人間にも引用元が一目で判るようにしないと拙いでしょう。
このため、<blockquote>要素の直前に
<cite>○○</cite>には以下のように書かれております。以下は<cite>○○</cite>からの引用です。<cite>○○</cite>に拠ると、などと言うように引用元を後述の<cite>要素としてマークアップしたうえで文章に組込むようにしましょう。
例えば、以下のような記述が考えられるでしょう。
<p><cite>明星平成20年 6月号</cite>で、堀北真希ちゃんは以下のように言っております。</p><blockquote title="明星平成20年 6月号より。"><p>目が寄っているから、なかなか合うメガネが見つからないのが悩みだったんです。</p></blockquote>
この場合、雑誌からの引用なので、cite属性が使えません。
一方、<q>要素は、インライン要素単位での引用です。
<q>要素もウェブ文書やISBNコードを持つ書籍から引用するのであれば、cite属性で引用元を明示出来ます。
また、cite属性が与えられない場合には、当該要素に関する補助的な情報となるtitle属性に引用元を記すと言う方法があります。
尚、<q>要素としてマークアップする際には、前後に引用符を与えないで下さい。
マークアップ例は以下のようになります。
<p>堀北真希ちゃんは<q title="明星平成20年 6月号">目が寄っているから、なかなか合うメガネが見つからない</q>と言っていたけど、くりくりして可愛いと思うけどなあ。</p>
<cite>要素は、引用元, 出典, 或いは文献名です。
引用の有無に拘らず、文献名, 記事名或いは作品名といったものを<cite>要素としてマークアップする事も許されております。
注意したい事として、<cite>要素はあくまでも引用元であり、引用そのものでは無いと言う事です。
引用そのものはインラインなら<q>要素(前述)としてマークアップして下さい。
マークアップ例は以下のようになります。
<p>堀北真希ちゃんは、<cite>明星平成20年 6月号</cite>で<q title="明星平成20年 6月号">目が寄っているから、なかなか合うメガネが見つからない</q>と言っていた。</p>
尚、<cite>要素の表示方法について特に規定はありませんが、ファイヤーフォックスやインターネットエクスプローラなどの視覚系のウェブブラウザでは、<cite>要素の内容をしばしば斜体で表示します。
ウェブ文書作成の際に引用を行なう場合、以下の点に注意して下さい。
非公開となっているものは引用する事は許されません。
分かり難い言い方ですが、引用をメインにしてはいけないと言う事です。つまり、
と言う事です。
よく掲示板やウェブログなどで、引用と称して文章を丸々転載し、それに関して何もコメントをしていないと言うのを見ますが、それでは引用が主になっていると見なされます(つまり、不法な転載と見なされる)。
また、引用を行なったコンテンツも著作物とならなければ成りません。
例えばフレーズ単位の引用では書体を変えたり引用符を前後に加えたりする事で、引用箇所である事が分かるようになります。
また、ブロック単位での引用では前後に以下引用, 引用ここまでなどと引用の開始と終了を表す語句を入れたり、上下左右に余白を取ったり、枠線で囲むなどして引用してきたブロックである事を明示出来ます。
HTMLでは、本記事で解説して来た要素を用いる事で、引用された箇所である事が明確になるように表示出来るようになっております。
引用は著作権法第三十二条にて認められておりますが、引用に関しては引用者が責任を負わなければなりません。
だからこそ引用元を明示する必要があります。
尚、
は、著作権法第百二十二条の罰則が適用され、これは著作権法第百二十三条に拠り第三者の告訴でも罪に問える事を忘れないで下さい。
引用と称して文書を丸々転載するのは良くありません。
不必要な箇所まで引用してしまうと、不正な転載と見なされる恐れがあります。
当然の事ですが、引用の際には絶対に引用文を改竄してはいけません。
日本語の場合全く同じ語句からなる文であっても様々な表記法が存在しますが(送り仮名、漢字、旧字か新字かなど)、不用意に変更すると改ざんと見なされ、著作人格権の一つとなる同一性保持権を侵害する結果になり兼ねません。
これは引用に限った話ではありません。
一般にウェブ文書を作成する場合には避けられない事です。
引用者が公開した記事に関して法的或いは道義的な責任を負わなければならなくなった場合に、引用元に責任を擦り付ける事は出来ないと言う事です。
この他、知的所有権について別文書で解説しましたのでご覧下さい。