ソフトバンクの旧型機(旧ジェイフォン機)。
- この記事は情報としての意味はないと判断されるため、保存扱い(obsolete)とします。理油:ソフトバンクの旧型機(旧ジェイフォン機)端末は、既に停波に依り使用不可能となっているため。
平成22年 3月30日限りで、停波に依り廃止されたソフトバンク(旧ジェイフォン機)での技術について。
旧ジェイフォン機での記述言語。
旧ジェイフォン機では、コンテンツの記述言語としてHTMLを更に簡略化したMML(モバイル・マークアップ・ランゲージ)を採用しておりました。
実際には、通常のHTMLで記述されたコンテンツも、端末側のサーヴァに依りMMLに変換されるので、HTMLでコンテンツを書いても何の問題もありませんでした。
そのため、HTMLと全く異なる記述言語を採用していたEZウェブと違い、iモードとHTMLレヴェルで高い互換性があったため、端末の普及率が低かったにも拘らず、iモード用サイトと並行してJスカイ用サイトも公開されておりました。
- 当時の成年向け雑誌などには、iモード用とJスカイの双方に対応しているとして、それぞれのロゴを表示している広告が多数ありましたが、EZウェブへの対応は平成13年 7月18日にHTMLへの対応が成されるまで殆どされていなかった状況でした。
尚、パケット機では初期のものを除いてオープンウェーヴ社(当時)のモバイルブラウザが採用されましたが、これも端末内でMMLからHTMLに変換する処理を経る事で、MMLに対応していたようです。
旧ジェイフォン機でのコンテンツ記述の制約事項。
旧ジェイフォン機では独自言語のMMLをネイティヴとし、HTMLは端末側のサーヴァで変換する事で対応しておりました。
その都合に依り、HTMLにも大幅な制約が課されておりました。
- 詳細はソフトバンク旧型機で注意したい事をご覧ください。
旧ジェイフォン機向けコンテンツで使える画像。
旧ジェイフォン機では、PNG画像を採用しておりました。
ドコモのiモードがGIF画像を採用していた事もあり、互換性の問題がしばしばサイト作成者の悩みの種となっておりました。
初期の端末はPNG画像のみでJPEG画像に対応しておりませんでしたが、その後すぐにJPEG画像にも対応した端末が主流になり、ドコモが遅れてJPEG画像に対応して漸く互換性問題が解決する事となったのです。
尚、旧ジェイフォンではJスカイ開始時から、カラー液晶搭載端末を原則としておりました。
- 稀にグレイスケール液晶端末もありましたが、Jスカイ対応の白黒液晶端末はありませんでした。
旧ジェイフォン機での画像に関する制約事項。
<img>要素で埋め込む画像のURLは、必ず
- PNG画像なら
.pngまたは.pnz - JPEG画像なら
.jpeg,.jpg,.jpeまたは.pnz
としなければなりません。
これに反している場合、無効な<img>要素と見なされ、何も表示されなくなります。
尚、.pnz 及び .pnz は、いずれも再配布禁止画像である事を示すもので、URLがこれらで終わった画像はメールなどで第三者に再配布する事が出来なくなります。
旧ジェイフォン機でのアニメーション。
旧ジェイフォン機では、アニメーションに対応していないPNG画像を導入したため、アニメーションについて特別な方法を用いておりました。
ジェイフォン機が採用していたパラパラアニメーション機能。
旧ジェイフォン機では、アニメーションに対応していないPNG画像を導入したため、その代わりとして特別な記法で複数のPNG画像を交代で表示するようにしておりました。
具体的には、<img>要素にmotion属性を用いて、交代で表示させたい画像のURLを指定すると言うものです。
- motion属性は、表示させたい画像の枚数分だけ記述します。これはHTMLとしては明らかに不当なのですが、用いられておりました。
制約としては、PNG画像とJPEG画像を混在させてはいけない事が挙げられます。
また、異なる解像度の画像を混在させた場合についての挙動は未定義でした。
画像を交代させるタイミング。
交代させるタイミングはflash属性で指定出来、値としては以下のいずれかを指定しました。
- タイミングは平均的な値で、実際には表示時間は多少前後します。
flash="0"属性- 360ミリ秒ごとに切り替えます。
- 初期端末では不可
flash="1"属性- 720ミリ秒ごとに切り替えます。
- デフォルト値
flash="2"属性- 1,440ミリ秒ごとに切り替えます。
flash="3"属性- 2,880ミリ秒ごとに切り替えます。
- 初期端末では不可
このように切替のタイミングが固定されているため、同じ画像を指定したmotion属性を複数個並べる事で、タイミングを変える事も考えられました。
一連の画像をスクロールさせる属性。
また、初期端末以外では、direction属性も定義されており、こちらはmotion属性で指定された画像を横一列に並べて、それをスクロールさせて表示させるための属性でした。
direction="left"属性- 左端から右端にスクロールさせます。
つまり、一枚目の画像から最後の画像までの順に左方向に流す事で表示させます。
direction="right"属性- 右端から左端にスクロールさせます。
つまり、最後の画像から一枚目の画像までの順に右方向に流す事で表示させます。
これらのスクロールは、無制限に行われます。つまり、スクロールし切って端まで達した場合には、再度同じ方向でスクロールをやり直します。
尚、direction属性がない場合には、スクロールをさせずに交代表示となります。
実例。
- 実例はあくまでもイメージです。PC向けのHTMLブラウザにはmotioin属性はありませんので、擬似的にアニメーションGIFを用いて表示しております。
例えば、以下のように記述したとします。
<img alt="" motion="HORIKITA_Usagi-1.PNG" motion="HORIKITA_Usagi-1.PNG" motion="HORIKITA_Usagi-2.PNG">
この場合、flash属性がないため、720ミリ秒ごとに切り替える事となります。
時間を調整するため、同じ HORIKITA_Usagi-1.PNG を二コマ続けて表示させた後(都合1,440ミリ秒)、
HORIKITA_Usagi-2.PNG を一コマ表示させた後(720ミリ秒)初めに戻るようにします。
- 因みに、ジェイフォン機も後期はQVGA液晶端末が主流でした。
パケット機で採用されたMNG動画。
旧ジェイフォンのパケット機では、新たにMNG動画にも対応しておりました。
MNG動画とは、PNG画像やJNG画像(JPEGネットワーク・グラフィック…JPEG画像をPNGのフォーマットに合わせた形式)をアニメーションに出来る動画形式です。
- このように、JPEG画像もJNG画像に変換して組み込む事が可能でした。
動画機能を持たないPNG画像の上位規格として考案されましたが、仕様が余りにも複雑怪奇だったため、現時点でもPC向け環境での対応が全くされていないと言う、文字通りW3Cの黒歴史でした。
- 現在、もじらがPNG画像にアニメーション機能を組込んだAPNGを考案し、今日ではファイヤーフォックスとオペラで採用されておりますが、公式な仕様としては認められず、そもそもアニメーションGIFが自由に使える今日では全くと言って良いほど普及の兆しが見られません。
最も、仕様が複雑過ぎるのは開発側も承知していたようで、簡略化した MNG-LC 及び更に簡略化した MNG-VLC も併せて導入し、これらが一部の携帯電話向けブラウザで利用可能になってはおりますが、日本では旧ジェイフォン機以外での採用はありませんでした。
尚、旧ジェイフォン機のMNG動画は、上記の簡略化仕様とも異なり、以下の独自の制約がありました。
- JNG画像は組込めない
- つまり、JPEG画像を組み込む事は出来ません。
- 一部機能は無効となる
- 端末に依って対応しているか否かが異なります。
こう言った事に加えて、そもそもMNG動画自体が市場から無視されていたことも逢って、実際にMNG動画を用いていたJスカイサイトは全くと言って良いほど見られませんでした。
旧ジェイフォン機向けの着信音。
旧ジェイフォン機では、独自仕様のSMDと呼ばれるサウンドフォーマットが採用されておりました。
このフォーマットは、今日では他の端末では採用されておらず、従って最早過去のものとなりました。
SMDは三オクターヴの演奏を五和音まで記述出来ました。
旧ジェイフォン機とドコモで共有出来るコンテンツにするための裏技。
ドコモのiモードと旧ジェイフォンのJスカイは、HTMLレヴェルではそれ程大きな違いはありませんでしたが、対応している画像形式が異なっているため、それだけのために別々にコンテンツを作成しなければなりませんでした。
- 初期端末を無視するのであれば、JPEG画像を用いる事で双方でも表示が可能でしたが
- 尚、絵文字や着信音も双方で異なるため、やはり問題になりました(但し、ドコモ端末では着信音をHTML文書で演奏させる事は出来ません)
旧ジェイフォン機では、アニメーションに対応していないPNG画像での動画を実現するため、motion属性と言う独自の属性を導入しておりましたが、これと本来のsrc属性の併用は出来ない事とされておりました。
motion属性とsrc属性を併用した場合、その動作については保証されていなかったのです。
ですが、実際にはジェイフォン端末ではsrc属性が無視されていたようです。
一方、motion属性は私的な属性でしたので、当然ドコモ端末などでは無効です。
従って、旧ジェイフォン機向けPNG画像はmotion属性を用い、その他の端末向けのGIF画像はsrc属性で記述する事で対応が可能となったのです。
具体的には、以下のように記述します。
<img alt="" src="HORIKITA_Maki.GIF" motion="HORIKITA_Maki.PNG">
こうする事で、旧ジェイフォン機は HORIKITA_Maki.PNG で示されるPNG画像を、その他の端末では HORIKITA_Maki.GIF で示されるGIF画像がそれぞれ表示出来たのです。
但し、あくまでも非公式でしたので、正常に処理されないことも予想されました(特に旧ジェイフォン機側で)。