「.mobi」ドメインでのコンテンツ作りについて(参考資料)。
- 平成19年12月25日 更新
「.mobi」ドメインでのコンテンツ作りに於いて守らなければならない規制について解説します。
「.mobi」ドメインでのコンテンツ作りの制限。
「.mobi」ドメインは携帯端末向けコンテンツ専用ドメインとして制定されたもので、平成18年10月11日23時(日本時間)から一般受付が始まります。
このドメインは携帯端末専用コンテンツでのみ利用される事とし、それに反した運用を行うとドメインの権利を停止または剥奪される可能性もあると言います。
すなわち、運用する場合は、以下のようにしなければならない訳です。
- ウェブで利用する場合
- 携帯電話での閲覧に対応する必要があります。
- メールサーヴィスに利用する場合
- 携帯電話のメール機能に対応する必要があります。
「.mobi」ドメインの具体的な規制。(平成19年12月25日 更新)
「.mobi」ドメインの管理団体であるmTLDでは、.mobi スイッチ・オン! ガイドと言う文書を公開し、この文書に従ったコンテンツ作りを求めております。
この文書には、必須事項(Mandatory Registrant Rules
)と推奨事項(Best Practices
)が書かれております。
「.mobi」ドメイン運用に於ける推奨事項。(平成19年12月25日 更新)
「.mobi」ドメイン運用に於ける推奨事項はW3Cに依って提唱されているモバイル向けコンテンツ作成法に準じたものとなっております。
推奨事項は厳守しないと発覚次第ドメイン停止なり剥奪なりになると言うものではありませんが、確かにこの推奨事項に従えば使い易くはなります。
- 但し、幾ら推奨事項を厳守する必要は無いとは言え、明らかに携帯端末でのアクセスに支障が出ると判断されるデザインや、明らかにPC専用と思われるようなデザインでコンテンツを公開すると、携帯端末非対応コンテンツと見なされて"処罰"される可能性は否定出来ません。
具体的な推奨事項は多岐に亘るため、モバイルコンテンツ作りでの推奨事項で解説させて頂きます。
「.mobi」ドメイン運用に於ける必須事項。(平成19年12月25日 更新)
「.mobi」ドメイン運用に於ける必須事項は三つしかありませんが、これを無視した場合、発覚次第何らかの"処罰"が予想されます。
XHTML モバイル・プロファイルでコンテンツを作るべし。 (平成18年10月17日 更新)
「.mobi」ドメインで運用するコンテンツに於いては、以下の事を守らなければなりません。
- 端末が他のマークアップ言語に対応している事が明らかである場合を除いて、「.mobi」ドメインでのアクセスでは必ずXHTML モバイル・プロファイルでコンテンツを配信しなければなりません。
- 別URIにリダイレクトする場合であっても、途中で配信されるページは必ずこの決まりに従わなければなりません。
- 「.mobi」ドメイン取得前に既にモバイルコンテンツを持っている方ならこの方法を執る事も考えられますね。
- 詳しくは書かれておりませんが、恐らく<meta http-equiv="refresh">要素に依るリダイレクトページを配信する場合にXHTML モバイル・プロファイルにすべきと言う事だと思われます。しかしながら、日本国内の携帯電話のユーザエージェントでは<meta http-equiv="refresh">要素に依るリダイレクトはサポートされておりません。
- WMLには<meta http-equiv="refresh">要素とは全く異なる記述で別URIにリダイレクト出来る方法がありますが、端末がWMLをサポートしている事が明らかで無い限り使ってはいけません。
具体的には、
- iモードや日本のソフトバンク旧型機の場合はXHTML 1.0 トランジッショナルなどで配信しても構わないと考えられます。
- 旧型のEZウェブ端末など、WAP 1.0端末にはWMLまたはHDMLで配信しても良いでしょう。
- しかし、現行の海外携帯端末は概ねWAP 2.0準拠のため、これらの端末にはXHTML モバイル・プロファイルで配信しないと拙いでしょう。iモード端末もありますが、国産端末以外はWAP 2.0にも準拠している筈です。
尚、PCでの閲覧についてですが、XHTML モバイル・プロファイルはXHTML 1.0 トランジッショナルに完全に含まれますので、XHTML モバイル・プロファイルでのコンテンツをそのまま配信しても全く問題は無いでしょう。
- 但し、MIMEタイプはPCに対してはWAP標準の「application/vnd.wap.xhtml+xml」ではなく「application/xhtml+xml」か「text/html」にしなければなりません。
- 「.mobi」ドメインはPC向けコンテンツには使えないとは言え、技術的にPCでの閲覧を遮断するようにはなっていないので、従ってPCで閲覧される可能性は完全には否定出来ません。
- また、「.mobi」ドメインのコンテンツに関して、PCなど非携帯端末での閲覧を禁じなければならない規定もありません。
追記。(平成18年10月17日)
- XHTML モバイル・プロファイルはXHTML ベーシックを完全に含んでおります。このため、マークアップはXHTML ベーシックの枠内で行って、文書型宣言だけXHTML モバイル・プロファイルの文書型宣言にしておくのは全く問題ありません。
或いは、SSI, CGI, PHP, ASP或いはJSPなどのサーヴァサイド技術を活用して、HTTP リクエストヘッダ内に含まれるACCEPTフィールドに
application/vnd.wap.xhtml+xml(XHTML モバイル・プロファイルのMIMEタイプ)が含まれているか否かに応じて、以下のように文書型宣言を動的に行うようにしても良いでしょう。 - これは蛇足ですが、XHTML モバイル・プロファイルの公式の文書型宣言は、Another HTML-lintはサポートしておらず、必ず減点される事となります(平成18年10月17日現在)。
- Another HTML-lintがXHTML モバイル・プロファイルとしてサポートしている文書型宣言はオープンウェーヴ社がEZウェブ端末等向けに公開している私的なDTDに依るものです。このDTDは公式のDTDより条件が緩く、従って海外端末ではトラブルの原因になるかも知れません。
セカンドレヴェルドメインでアクセス出来るようにすべし。
携帯端末では長いURIを打ち込むのは大変です。
- それにしては「.mobi」なんて長くて携帯電話では打ち難いトップレヴェルにしたものですが、将来的には「.mobi」をURI入力の際に自動補完するようになるかも知れません。
このため、打ち込むべきURIが少しでも短くなるように、ホスト名(サブドメインまたはサーヴァ名)を持たないセカンドレヴェルドメインでアクセス出来るようにします。
具体的には「www.hoge.mobi」と言うサイトは、「hoge.mobi」でも全く同じようにアクセス出来る必要があります。
- 最近では「http://www.hoge.mobi」と「http://hoge.mobi」を同一視出来るサーヴァが多いですが、そうでないサーヴァの場合は注意が必要です。
- つまり、サブドメインでコンテンツを区分けするのは"処罰"の恐れがあると考えられます。
フレームは絶対に使うべからず。
通常のフレームであれ、インラインフレームであれ、端末がサポートしている事が明らかでない限りはフレームは使ってはいけません。
尚、正式公開前の第0.5版では、如何なる場合であってもフレームは使ってはならない
とありますが、正式公開版となった第1.0版では端末がサポートしている事が分からない限りはフレームは使ってはいけない
と改められ、規制は緩くなりました。
しかしながら、フルブラウザを搭載していない携帯端末では概ねフレームはサポートされていないか、サポートされていたとしてもPCでの表現と全く異なる事が予想されますので、事実上使えないと判断すべきでしょう。
- 大体、フレームは本当に使い易くしようとすると、ノンフレームのコンテンツより面倒になります。この事はフレームについてでも解説しましたのでご覧下さい。
追記・mTLDは「.mobi」ドメインサイトの違反を監視出来る? (平成19年12月25日 更新)
「.mobi」ドメインを管理しているmTLDにはfind.mobiと言う公式検索サイトがあります。
- 平成19年12月25日現在、日本語版は用意されていないようです。mTLDには日本企業がスポンサになっていない所為か、日本向けのサーヴィスは殆どないのが現状です。
「.mobi」ドメインの登録状況は全てmTLDが把握しているので、登録された「.mobi」ドメインを片っ端からクロールしていると思われます。
しかし、この事は、必須事項違反を何時でも調べられる事も意味します。
クローラに必須事項検証機能が追加されたとしたら、どうなるでしょうか。クロールされた瞬間に規約違反を見破られてしまうでしょう。
現状、「.mobi」ドメインを用いた日本国内サイトを調べてみると、九割以上が必須事項を無視したサイトとなっております。
- グーグルまたはヤフーにて site:.mobi で検索すれば「.mobi」サイトの登録状況が分かります。更に日本語サイトに限定して検索すれば国内サイトの大体の状況が分かるでしょう。
一斉に「.mobi」ドメインが剥奪されたり、MTLDから警告メールが送られてくる事も否定出来ません。
こう考えると、「.mobi」サイトの運営は意外に難しいかも知れません。自動的にコンテンツを変換出来る機能がない限り、XHTML モバイル・プロファイルでマークアップする必要がありますが、iモードはまだまだ対応が充分と言えません。