携帯電話向けサイトの検索対策。

携帯電話向けサイトを作った場合、当然ながら検索されたいと思う事でしょう。

その際に注意すべき点を上げておきます。

モバイルサイト検索の現状。

モバイルサイトの場合、エヌ・ティ・ティ・ドコモとKDDI/沖縄セルラーがグーグルを、ソフトバンクがヤフーを採用しているのはよく知られている事です。

グーグルの場合、通常のPCサイトの検索用インデックスとは別に、世界共通のモバイル用インデックスを用意していて、携帯電話会社の検索サーヴィスもこれを利用しているようです。

一方、日本のヤフーの場合、モバイル検索機能は米国のヤフーを利用せず、国内独自の検索エンジンを利用しております。

  • ヤフージャパンは平成22年中にマイクロソフトの検索技術を導入する可能性が極めて高くなっておりますが、上記の理由から携帯電話向けの検索機能は引続き自社技術を利用する可能性があります。

また、上記の大手二社以外にも、独自の携帯電話向け検索エンジンが多数運営されております。

モバイルサイトで検索されるには。

クローラを拒否しない。

当たり前ですが、クローラに文書を読んでもらえなければ、検索エンジンのインデックスに登録される事はありません。

日本のモバイルサイトの場合、接続IPアドレスで携帯電話かどうかを確認して繋ぐ場合がありますが、その方法だと検索エンジンのクローラまで弾いてしまいます。

少なくとも大手二社のクローラは弾いてはいけないので、以下のIPアドレスを通すようにしなければいけません。

  • アパッチでの設定です。
#ヤフーモバイル
			allow from 124.83.159.146/31
			allow from 124.83.159.148/30
			allow from 124.83.159.152/29
			allow from 124.83.159.160/28
			allow from 124.83.159.176/29
			allow from 124.83.159.184/31
			allow from 124.83.159.224/28
			allow from 124.83.159.240/29
			#グーグルモバイル
			allow from 72.14.199.0/25
			allow from 209.85.238.0/25

ユーザエージェントで判別する場合は、以下の文字列を含んだものを通すようにします。

ヤフーモバイル
  • Y!J-AGENT
  • Y!J-SRD/1.0
  • Y!J-MBS/1.0
グーグルモバイル
Googlebot-Mobile

ヤフーモバイルのクローラは、ドコモなどの国内の携帯電話が通知するユーザエージェント文字列の後ろの方に含まれます。

一方グーグルの場合、海外の携帯電話のユーザエージェント文字列を出す場合もあります。

日本の携帯電話と異なるユーザエージェント文字列でのグーグルの携帯電話コンテンツ用クローラだと知りたいのであれば、HTTP_ACCEPT 環境変数に application/vnd.wap.xhtml+xml と言う文字列が含まれている事を確認します。

  • application/vnd.wap.xhtml+xml とは、海外のモバイル向けサイトの標準である XHTML モバイル・プロファイル文書のMIMEタイプです。
  • 実際には、vnd.wap. と言う文字列がWAPフォーラム(携帯電話向けインターネット技術の標準化団体)が定めた規格である事を示すので、これだけチェックしても良いでしょう。

尚、この文字列を診る方法は、海外のiモードを除く携帯電話からのアクセスと判断するために用いるのにも有効です。

ヤフーも海外の携帯電話のユーザエージェント文字列を含んだクローラを用意しておりますが、これは日本のモバイル検索では利用されないため意味はありません。PC向けサイトの検索にも使われないので、弾いて問題は無いでしょう。

クローラの判別。

携帯電話対応サイトの中には、同じURLでPC向けかモバイル向けかを自動判別して配信するようにしているところもあるでしょう。

その場合、判別にはユーザエージェント文字列或いはIPアドレスとなるでしょうが、このとき、グーグルのクローラについても正しくPC版かモバイル版かを区別して配信しなければなりません。

  • この判別を間違えると、最悪検索エンジンを騙す不正行為(クローキング)と誤認されてPC版も含めてインデックスを拒否・削除される恐れさえあります。つまり、意外にも非常に危険ですので、特に注意してください。

それには、

  • IPアドレスが携帯電話会社かモバイルクローラとされているものには全てモバイル版を配信する

か、

  • 日本国内の携帯電話の文字列(先頭が DoCoMo/, KDDI- などで始まっている)を真似ているものはモバイルと見なす。
  • HTTP_ACCEPT 環境変数に application/vnd.wap.xhtml+xml と言う文字列が含まれているものもモバイルと見なす。

のどちらかを守ります。

サイトマップについて。

平成21年12月現在、大手検索エンジンはサイトマップと呼ばれるデータを利用してサイトの構造を把握出来るようになっておりますが、携帯電話向け検索では、グーグル以外対応しているところはないようです。

ただ、公式にサポートを表明していなくても、robots.txt などで記述しておく事で認識するところも現われるかも知れないので、作っておいて損は無いでしょう。

  • 特にPC兼用サイトであれば、PCからの検索に有利になるかも知れません。

尚、グーグルのモバイル向けサイトマップは一部書式が異なります。

アクセスされるサイトのコツ。

検索エンジンでの説明は簡潔に
検索エンジンに有利に案内されるような対策はいわゆるSEO(検索エンジン最適化)と呼ばれますが、携帯電話向けサイトもPC向けサイトと殆ど変わらないでしょう。

ただ、携帯電話は画面に制約が多いため、検索エンジンでの案内も縮小されがちになります。

そのため、長々書いているだけでは、閲覧者に相手にされない恐れがあります。

或いは、<title>要素や<meta>要素などの説明文が長過ぎると、途中で切られ易くなり、肝心のところに目が届かなくなる恐れもあります。

この事から、題名や説明文はより的確且つ短い文章にし、重要なキーワードは前の方に記述する事が賢明でしょう。

  • これは、検索エンジン向けと言うより、検索エンジンの利用者に対する対策と言えます。
CSSに対応していない端末を忘れずに
また、日本の携帯電話には、未だにCSSに対応していない端末も多いので、例えばテキストの方が検索エンジンに有利だからとCSSを用いてテキストを記述しつつ画像を表示させると言うような芸当は避けた方が良いでしょう。

素直にalt属性にテキストを記述した<img>要素とした方が賢明でしょう。

ページを開けばすぐにアピール出来るようにする
多くのユーザは開いたページの初めの部分だけ見て、期待出来ないと思ったらスクロールせずに他のページに逃げてしまうようです。

特に携帯電話でのスクロールは結構骨が折れますので、期待出来ないと思われたらもうスクロールなんてしてもらえずお終いでしょう。

  • 勿論、スクロールをスムーズに出来る端末もあるのでしょうが、全てのユーザがそう言う端末を使っていると思ってはいけません。寧ろ、全てのユーザがスクロールなんて面倒だからやらないと思っているだろうと言うくらいの認識でサイト作りをすべきです。

そこで、ページを開いた直後のスクロールされない状態で特に伝えたい事が伝わるようにします。

  • このページを開いた直後のスクロールされていない状態で表示される領域をAbove the fold(折り目より上の部分)と呼びます。折り目と言うのは、新聞の折り目より上の部分と言う意味から来ているものだそうです。

多くの携帯電話は一行10〜12文字(仮名漢字の場合)で15行前後ですが、短く見積もって最初の100〜150文字でアピール出来ると良いでしょう。

  • 但し、やり過ぎてユーザビリティを損ねないようにしましょう。

蛇足。

かつては、携帯電話向けサイトは言ってみれば穴場のようにも思われておりました。

ですが、今日では、国内の無償ウェブログサーヴィスなどは必ずと言って良いほど携帯電話でのアクセスに対応しております。

  • こう言った事が、日本に於いて携帯電話向けのミニ規格のウェブアプリケーションの普及に繋がっているのでしょう。

勿論、これらのサーヴィスを利用していれば、自動的にモバイル検索でも検索可能になるので、今ではPC向けサイト同様キーワードに依っては激戦となる事も考えられます。


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