携帯電話向けサイトを作った場合、当然ながら検索されたいと思う事でしょう。
その際に注意すべき点を上げておきます。
モバイルサイトの場合、エヌ・ティ・ティ・ドコモとKDDI/沖縄セルラーがグーグルを、ソフトバンクがヤフーを採用しているのはよく知られている事です。
グーグルの場合、通常のPCサイトの検索用インデックスとは別に、世界共通のモバイル用インデックスを用意していて、携帯電話会社の検索サーヴィスもこれを利用しているようです。
一方、日本のヤフーの場合、モバイル検索機能は米国のヤフーを利用せず、国内独自の検索エンジンを利用しております。
また、上記の大手二社以外にも、独自の携帯電話向け検索エンジンが多数運営されております。
当たり前ですが、クローラに文書を読んでもらえなければ、検索エンジンのインデックスに登録される事はありません。
日本のモバイルサイトの場合、接続IPアドレスで携帯電話かどうかを確認して繋ぐ場合がありますが、その方法だと検索エンジンのクローラまで弾いてしまいます。
少なくとも大手二社のクローラは弾いてはいけないので、以下のIPアドレスを通すようにしなければいけません。
#ヤフーモバイルallow from 124.83.159.146/31allow from 124.83.159.148/30allow from 124.83.159.152/29allow from 124.83.159.160/28allow from 124.83.159.176/29allow from 124.83.159.184/31allow from 124.83.159.224/28allow from 124.83.159.240/29#グーグルモバイルallow from 72.14.199.0/25allow from 209.85.238.0/25
ユーザエージェントで判別する場合は、以下の文字列を含んだものを通すようにします。
Y!J-AGENTY!J-SRD/1.0Y!J-MBS/1.0Googlebot-Mobileヤフーモバイルのクローラは、ドコモなどの国内の携帯電話が通知するユーザエージェント文字列の後ろの方に含まれます。
一方グーグルの場合、海外の携帯電話のユーザエージェント文字列を出す場合もあります。
日本の携帯電話と異なるユーザエージェント文字列でのグーグルの携帯電話コンテンツ用クローラだと知りたいのであれば、HTTP_ACCEPT 環境変数に application/vnd.wap.xhtml+xml と言う文字列が含まれている事を確認します。
application/vnd.wap.xhtml+xml とは、海外のモバイル向けサイトの標準である XHTML モバイル・プロファイル文書のMIMEタイプです。vnd.wap. と言う文字列がWAPフォーラム(携帯電話向けインターネット技術の標準化団体)が定めた規格である事を示すので、これだけチェックしても良いでしょう。尚、この文字列を診る方法は、海外のiモードを除く携帯電話からのアクセスと判断するために用いるのにも有効です。
ヤフーも海外の携帯電話のユーザエージェント文字列を含んだクローラを用意しておりますが、これは日本のモバイル検索では利用されないため意味はありません。PC向けサイトの検索にも使われないので、弾いて問題は無いでしょう。
携帯電話対応サイトの中には、同じURLでPC向けかモバイル向けかを自動判別して配信するようにしているところもあるでしょう。
その場合、判別にはユーザエージェント文字列或いはIPアドレスとなるでしょうが、このとき、グーグルのクローラについても正しくPC版かモバイル版かを区別して配信しなければなりません。
それには、
か、
HTTP_ACCEPT 環境変数に application/vnd.wap.xhtml+xml と言う文字列が含まれているものもモバイルと見なす。のどちらかを守ります。
平成21年12月現在、大手検索エンジンはサイトマップと呼ばれるデータを利用してサイトの構造を把握出来るようになっておりますが、携帯電話向け検索では、グーグル以外対応しているところはないようです。
ただ、公式にサポートを表明していなくても、robots.txt などで記述しておく事で認識するところも現われるかも知れないので、作っておいて損は無いでしょう。
尚、グーグルのモバイル向けサイトマップは一部書式が異なります。
検索エンジンに有利に案内されるような対策はいわゆるSEO(検索エンジン最適化)と呼ばれますが、携帯電話向けサイトもPC向けサイトと殆ど変わらないでしょう。
ただ、携帯電話は画面に制約が多いため、検索エンジンでの案内も縮小されがちになります。
そのため、長々書いているだけでは、閲覧者に相手にされない恐れがあります。
或いは、<title>要素や<meta>要素などの説明文が長過ぎると、途中で切られ易くなり、肝心のところに目が届かなくなる恐れもあります。
この事から、題名や説明文はより的確且つ短い文章にし、重要なキーワードは前の方に記述する事が賢明でしょう。
また、日本の携帯電話には、未だにCSSに対応していない端末も多いので、例えばテキストの方が検索エンジンに有利だからとCSSを用いてテキストを記述しつつ画像を表示させると言うような芸当は避けた方が良いでしょう。
素直にalt属性にテキストを記述した<img>要素とした方が賢明でしょう。
多くのユーザは開いたページの初めの部分だけ見て、期待出来ないと思ったらスクロールせずに他のページに逃げてしまうようです。
特に携帯電話でのスクロールは結構骨が折れますので、期待出来ないと思われたらもうスクロールなんてしてもらえずお終いでしょう。
そこで、ページを開いた直後のスクロールされない状態で特に伝えたい事が伝わるようにします。
折り目と言うのは、新聞の折り目より上の部分と言う意味から来ているものだそうです。
多くの携帯電話は一行10〜12文字(仮名漢字の場合)で15行前後ですが、短く見積もって最初の100〜150文字でアピール出来ると良いでしょう。
かつては、携帯電話向けサイトは言ってみれば穴場のようにも思われておりました。
ですが、今日では、国内の無償ウェブログサーヴィスなどは必ずと言って良いほど携帯電話でのアクセスに対応しております。
勿論、これらのサーヴィスを利用していれば、自動的にモバイル検索でも検索可能になるので、今ではPC向けサイト同様キーワードに依っては激戦となる事も考えられます。