携帯電話向けの動画。
現行の携帯端末の大半は動画の扱いも可能になっております。
携帯端末用の動画フォーマットとしては、3GPと呼ばれるモバイル向けのMPEG-4規格が定められており、ある程度は共通化されておりますが、各キャリアの実装を考えると完全に統一されてはいないようです。
また、HTMLに於ける記述方法もまちまちで、やはり完全に統一する事は困難です。
ここでは、ドコモ, EZウェブ及びソフトバンクの各キャリアに於いて、出来る限り多くの端末で閲覧出来るための条件を解説いたします。
- 新しい機種になると、条件が大幅に緩和される場合がありますが、少し旧めの端末でも見られる条件にしておきました。
。尚、ウィルコム端末では今のところ動画には対応していないようです- 近年では動画に対応していない端末の方が少なくなっておりますが、死滅している訳ではありませんので、可能ならば対応出来ない環境に対しても配慮すると良いでしょう。
動画に対応している携帯端末。
動画に対応しているドコモ端末。
ドコモでは、動画はフォーマ端末に対しiモーションとしてサポートしております。
iモーションは以下のフォーマ端末でMPEG-4形式の動画をサポートしております。
- 2051シリーズ
- 2102シリーズ
- 2701シリーズ
- 型番が三桁のシリーズ(但しNM805iGは除く)。
- 尚、D2101V, SH2101V及びT2101Vでも上記とは互換性の無いMPEG-4の規格であるASF方式が採用されておりますが、既にこれらの機種が過去のものとなっている現状では、無理にサポートする必要は無いでしょう。
動画に対応しているEZウェブ端末。
EZウェブ端末では、動画はWAP 2.0端末に対しEZムービーとしてサポートしております。
ファイルの形式としてAMC方式と3GPP2方式の二つの形式が混在しておりますが、ウィン端末はW21Hを除いて全機種3GPP2方式対応ですので、AMC方式のみの端末は静止画などの代替コンテンツにすると言う選択肢も考えられます。
- ウィン端末に限らず、現行端末は3GPP2方式対応のもののみがリリースされております。
- 尚、どの方式に対応しているかはHTTP要求ヘッダにて附与されるACCEPTフィールドの内容で判断出来ます。具体的には、video/3gpp2が含まれていれば3GPP2方式対応、video/3gpp2が含まれずにapplication/x-mpegが含まれていればAMC方式対応となります。
動画に対応しているウィルコム端末。
ウィルコム端末では、京セラ端末の一部を除いて非対応です。
- 対応端末については、3GPまたは3G2形式に対応しているとの事ですが、詳細は公開されておりません。
また、ウィンドウズOSを搭載のスマートフォンでは、ウィンドウズPC同様WMV動画に対応しております。
サポートされている動画の仕様。
以下、動画に於ける各キャリア毎の最大公約数的な仕様(出来る限り現行端末を含む多くの端末に対応する仕様)を解説します。
ソフトバンク端末でサポートされている動画の仕様。
ソフトバンクの場合、動画の対応出来る仕様は以下のようになります。
- ソフトバンク端末では明確に仕様で定めていない箇所が幾つかあります。
尚、一般のMPEG-4形式動画の再生も可能です。
実際に携帯電話に対応する動画を作るには。
携帯電話向けの動画は、PC向けのウェブコンテンツで主流となっているWMV方式とは異なるため、ツールもそれ用のものが必要です。
エヌ・ティ・ティ・ドコモ及びKDDIではアップル・クイックタイム・プロをツールとして推奨しており、これが最も簡単でしょう。
- 適切なフォーマットに関して動画を全キャリア対応にするには、動画ファイルをどうするかで後述しておりますので、そちらもご覧下さい。
動画のHTMLでの取扱い方法。
動画のHTML文書での取扱い方法は以下のようになります。
ご覧の通り、キャリアごとにまちまちとなっております。
動画をHTMLで取扱う際に注意したい事。
まず初めに、動画に対応していない端末の存在は忘れないで下さい。
- 確かに動画非対応端末のユーザ数は相対的に減少しております。ただ、ソフトバンクの旧型機など非対応端末も残っている事も事実です。
ただ、現在のキャリア毎のHTMLの仕様を考えると、HTML文書の記述だけで完全に非対応環境で問題が起こらないようにする事は不可能のようです。
このため、可能ならCGIやPHPなどのウェブプログラムでこれらに対応すると良いでしょう。
ドコモ端末での動画のHTMLでの取扱い方法。
<a>要素で直接リンクしますが、<object>要素を用いる事で対応している場合のみに有効にする事も出来ます。
尚、前者の場合、非対応環境でもそのまま当該リソースを取り込んでしまう恐れがあります。
<object declare="declare" id="適切なID" data="動画へのURI" type="video/3gpp"></object><a href="#適切なID">…</a>
EZウェブ端末での動画のHTMLでの取扱い方法。
EZウェブ端末では、必ず<object>要素を用いなければなりません。
<object data="動画へのURI" type="video/3gpp2" copyright="no" standby="アンカーとなる文字列"><param name="disposition" value="devmpzz" valuetype="data" /><param name="size" value="ファイルのバイト数" valuetype="data" /><param name="title" value="ファイルのタイトル" valuetype="data" /></object>
結論:動画を全キャリア対応にするには。
こうなると、動画を全キャリア対応にするにはかなり面倒である事が分かります。
動画を全キャリア対応にするには、動画ファイルをどうするか。
動画を全キャリア対応にするには、まず動画ファイルそのものについて、考慮する必要があります。
各キャリアが定めている動画の条件を勘案すると、以下のようにすれば、三大キャリアでの対応が可能な動画ファイルとなるでしょう。
但し、KDDI/沖縄セルラーは3GPP2、ドコモなどは3GPと形式の違いがあるため、完全には一本化出来ません。
- 実はKDDI/沖縄セルラーも3GPPには対応しているようですが、サポート対象外となっているため、正常には機能しないようです。
実際問題としては、閲覧者からの投稿で送られてきた動画の場合には上記の条件を満たしていない事も予想されるので、コンテンツ提供者が適宜変換出来ると良いでしょう。
動画をウェブで取扱うには。(平成20年 2月22日 更新)
動画を全キャリア対応にしようとする際に問題になるのは、ファイルフォーマットよりも寧ろこちらの方でしょう。
方法がまちまちである事と、対応していない環境への配慮をどうするかと言う問題もあり、簡単にはいきません。
CGIなどのウェブプログラムで適宜振り分けるようにすると良いでしょう。
また、以下のような方法も考えられます。(以下、平成20年 2月22日 追記)
具体的には、動画に対応していない環境向けの静止画像(アニメーションGIF画像も可)と、動画が<object>要素で埋め込めない端末向けのリンクを埋め込み用の<object>要素の次に記述します。
KDDI以外の対応端末では余計なクリックが発生してしまいますが、静的なHTMLではこれが一番簡単な方法です。
- <object>要素の仕様に従えば、この手の代替コンテンツは当該<object>要素内に記述する事で対応環境では表示されなくなる筈ですが、<object>要素の実装は押し並べていい加減なので、このように並べて記述した方が安全でしょう。
<dl class="video"><dt><object data="動画へのURI" type="video/3gpp2" copyright="no" standby="アンカーとなる文字列"><param name="disposition" value="devmpzz" valuetype="data" /><param name="size" value="ファイルのバイト数" valuetype="data" /><param name="title" value="ファイルのタイトル" valuetype="data" /></object></dt><dd><ul><li><a href="動画へのURI">動画を見る(対応機種のみ)</a></li></ul><img alt="代替文字列" src="代替静止画像へのURI" />(適宜代替テキスト)<dd></dl>
参考・携帯端末向けの動画はPCでは閲覧可能か。
携帯端末向けの動画形式にはいろいろと制限がある事が分かりました。
では、携帯電話向けに調製された動画は、PCでは閲覧出来るのでしょうか。
結論から言えば、可能です。
但し、PC向けの動画で標準になっているWMV形式とは異なるものなので、ウィンドウズ・メディアプレーヤではなく、アップル・クイックタイム・プレーヤのインストールが必要になるかも知れません。