CSSに対応していないドコモ端末や在来携帯端末では、物理要素をやむを得ず使わざるを得ないかも知れません。
その場合、XHTML 1.0 トランジッショナルで記述する必要があります。
携帯電話キャリアの違いで解説した通り、
ではCSSが使えません。
このため、これらの旧型機ではスタイルを当てていないプレーンな表示にするか、本来なら排除されるべき物理要素でデザインしなければなりません。
一応iモード向け端末用に策定された「コンパクトHTML」の規格はありますが、正式には認められていません。
CSSが使えない在来端末で文字の色などの見映えを表わしたい場合は、幾つかの物理要素・属性を用いる事になり、そのためこれらの要素を使う事が許されている仕様であるXHTML 1.0 トランジッショナル規格に従う事となります。
XHTML 1.0 トランジッショナルとは、従来のCSSを用いずに見映えを物理要素・属性で実現している文書をCSSに依るデザインに移行させる為に策定された規格です。
CSSに移行し易くする為に排除勧告(deprecated…多くの邦訳では非推奨
と訳される)となっている物理要素・属性も併せてサポートされているのが特徴です。
勿論、XHTML 1.0 トランジッショナルでもCSSを用いる事が出来ます。CSSを利用すれば、CSS対応機とCSS非対応機種との兼合いも簡単に出来ます。
XHTML 1.0 トランジッショナル規格での文書型は以下の通りになります。
<?xml version="1.0" encoding="shift_jis"?><!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd"><html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" lang="ja" xml:lang="ja"><head>(文書のヘッダ)<title>文書の題名</title></head><body>(文書の本体)</body></html>
ここでは、多くの在来携帯電話が対応している要素・属性のみを紹介します。
<body>要素にこれらの属性を当てる事で、デフォルトの表示色を指定出来ます。
いずれも値にはCSSでのカラー指定で出てきた
が使えます。
具体例として
にそれぞれ指定する場合は以下のようになります。
<body text="#000000" bgcolor="#ffffff" link="#0000ff" vlink="#cc00cc" alink="#ff0000">…</body>
iモードやソフトバンク旧型機・Lモードでは版権を表わす要素やその他の主なインライン要素で紹介しているインライン要素は全て機能しませんので、文字の色を直接変える事で閲覧者に伝えるしかありません。
<font>要素は文字の色や大きさを一時的に変更する為の要素です。
<font>要素は絶対に使ってはいけないと言う意見さえあります。
<font>要素の書式は以下の通りになります。
…<font color="カラーコード" size="大きさ">…</font>…
文字の色を一時的に変えたいのであれば、<font>要素にcolor属性を当てる事で実現出来ます。
color属性は無効となります。<font>要素のcolor属性の値にはCSSでのカラー指定で出てきた
が使えます。
具体的に、<font>要素のcolor属性を用いて特定の箇所を赤で表示させたい場合は以下の通りになります。
…<font color="#ff0000">ここは赤で表示されます。</font>…
一部端末では文字の大きさも変える事が出来ますが、それには<font>要素にsize属性を当てる事で実現出来ます。
size属性は無効となります。<font>要素のsize属性の値には以下のものが使えます。
1〜 7までの七段階で、数字が大きい程大きくなります。
尚、標準サイズは 3となります。
0現在のsize属性値に指定の値を足し引きした値を適用します。
具体的には
size="-1"属性なら一段階小さくなり、size="+2"属性では二段階小さくなります。尚、足し引きした結果七段階の範囲を越えてしまう場合にはどうなるか分かりませんので注意して下さい。
具体的に、<font>要素のsize属性で特定の箇所を一廻り大きな文字で表示させたい場合は以下の通りになります。
…<font size="+1">ここは端末に依っては一廻り大きな文字で表示されます。</font>…
ブロックレヴェル要素の内容の配置はalign属性で指定出来ます。
例えば、<p>要素にalign属性を当てて配置を指定したい場合は以下のようになります。
<p align="値">…</p>
値にはleft, center及びrightが使えます。それぞれ左寄せ,センタリング及び右寄せを意味します。
内容をセンタリングする要素です。内容はブロックレヴェル要素でもインライン要素でも構いません。
<center>要素の書式は以下の通りになります。
<center>(センタリングしたい内容)</center>
align属性だけで、<div>要素は廃除すべきものとされておりません。この事から、<center>要素を用いるくらいなら<div align="center">要素の方がまだマシだと言う意見もあります。