KDDI/沖縄セルラーの全端末及び旧ボーダフォンの一部端末ではオープンウェーヴ社のモバイルブラウザが搭載されております。
オープンウェーヴ社のモバイルブラウザは世界的にもシェアが高いのですが、一部WAP 2.0の標準を逸脱している面があります。
また、実装面でも一部問題が見られます。
これらについて解説して行きたいと思います。
<img>要素のalign属性について (平成21年 2月 3日)
オープンウェーヴ社のモバイルブラウザに実装されているXHTML モバイルプロファイルは、本来のXHTML モバイル・プロファイルと異なった実装になっております。
オープンウェーヴ社が定めたXHTML モバイル・プロファイルはWAPフォーラムが定めたXHTML モバイル・プロファイル 1.0を拡張したものであり、従って拡張された部分を用いる際にはWAPフォーラムが定めた文書型宣言を用いる事は出来ません。
オープンウェーヴ社が定めたXHTML モバイル・プロファイルの文書型宣言は以下の様になります。
<?xml version="1.0" encoding="shift_jis"?><!DOCTYPE html PUBLIC "-//OPENWAVE//DTD XHTML Mobile 1.0//EN" "http://www.openwave.com/dtd/xhtml-mobile10.dtd">
オープンウェーヴ社のモバイルブラウザ向けのXHTML モバイル・プロファイルではWAPフォーラムが定めたXHTML モバイル・プロファイル 1.0に幾つかの属性が追加されております。
本来ならいずれもCSSで対応出来るものですが、ドコモ端末向けに書かれたHTMLを取り扱えるようにするために用意されているようです。
これら画像を寄せるための属性も、ドコモ端末向けに書かれたHTMLのためにあるようですが、オープンウェーヴ社の端末に実装されたCSSではfloatプロパティとclearプロパティが無いため、その代わりに実装されているのかも知れません。
EZウェブ独自の絵文字を記述するための属性です。
但し、EZウェブの場合、一定条件の元でドコモ端末向けの絵文字をそのまま対応するEZウェブ絵文字に変換する機能がありますので、使わないで済むかも知れません。
<input>要素の属性は、ドコモ端末との互換性だけで無く、旧型機向けのWML 1.xで実装されていたものを後方互換性と操作性の見地から追加しているようです。
オープンウェーヴ社のモバイルブラウザに限った事ではありませんが、非公式な要素も実装されております。
主なものを挙げると、以下のものがあります。
前者は一応XHTML 1.0 トランジッショナルでは合法のため、XHTML 1.0 トランジッショナルの文書型宣言を付ければ使用する事が出来ますが、後者は非公認の要素ですので、この要素を用いると適切な文書型宣言が付けられなくなります。
画像を左または右に寄せて後続のテキストを反対側に廻り込ませる際、WAP 2.0では画像に対してCSSでfloatプロパティを与える事で実現する事としておりますが、オープンウェーヴ社のブラウザにはfloatプロパティが実装されておらず、<img>要素のalign属性で対応する事となります。
この時、後続のテキストが<p>要素等のブロックレヴェル要素となっている場合、廻り込みが行なわれません。
オープンウェーヴ社のモバイルブラウザでも廻り込みを行わせたい場合には、必ず画像を後続テキストが含まれるブロックレヴェル要素内に入れるようにして下さい。
<img>要素のalign属性についての具体例として、以下の画像の後ろにテキストを廻り込ませる例を考えて見ましょう。
以下の場合オープンウェーヴ社のモバイルブラウザでは後続テキストの廻り込みが行なわれません。
<div class="figure"><img alt="" src="Ho****taUsagi.GIF" align="left" width="90" height="111" /><p>このテキストは後続テキストです。</p></div>
これをオープンウェーヴ社の公式シミュレータで見てみると、以下のようになりました。
そこで、以下のように書き直します。
<p><img alt="" src="Ho****taUsagi.GIF" align="left" width="90" height="111" />このテキストは後続テキストです。</p>
これをオープンウェーヴ社の公式シミュレータで見てみると、以下のようになりました。