HTML 3.2について解説します。
西暦1990年代、ネットスケープとマイクロソフトが、それぞれのユーザエージェント製品『ネットスケープナヴィゲータ』『インターネットエクスプローラ』のシェア争いにおいて、互換性の無い独自仕様を次々導入する事により、ウェブの閲覧に不便が生じるようになりました。
このため、ウェブの仕様統一を目指してW3C(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)が設立され、統一規格として、HTML 3.0の策定が行われました。
しかしながら、HTML 3.0は仕様が大き過ぎた事もあってか結局破棄されてしまいました。
その代わり、西暦1997年 1月14日に既存の大手ブラウザだった『ネットスケープナヴィゲータ』及び『インターネットエクスプローラ』に実装されている要素の中で最も有用と思われるものを集めた最大公約数的な仕様として、HTML 3.2が策定されたのです。
既にHTML 4.01やXHTMLも策定されており、かなり古びた仕様となっておりますが、今のところ廃止されてはおりません。
HTML 3.2は、HTML 2.0を拡張したものとされております。
特に、<font>要素などに代表される物理要素などが利用出来るようになりました。
また、従来定義されていなかった<table>要素も導入されました。
スタイルシート関連及びクライアントサイドスクリプト関連の要素は予約扱いで正式には仕様に含まれておりません。
また、フレームは利用出来ません。
HTML 3.2の文書型宣言は以下のようになります。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 3.2 Final//EN">
HTML 3.2には既に古びておりますが、仕様として破棄されたものではないため、文書のマークアップに用いる事は構いません。
但し、利用するのであれば、以下の点に注意して下さい。
HTML 3.2は国際化について考慮されておりません。
このため、非英語文書をマークアップする事は出来ません。
実際にHTML 3.2を利用したいのなら、代わりにHTML 4.01 トランジッショナルを使えば良いでしょう。